2014年第8週「そういう歳じゃねえから!」

おばちゃんの多い職場にいると、毎日いろんなことが起きます。

おばA「イビサーン!」

俺「はーい?」

おばB(ちょ、ちょっといいって……!)
おばA「フフフwww」

隣の机から、なにやら楽しそうな戯れてる声が聞こえます。

おばA「Bさんがイビサンのことカッコイイって~~~!!(大声)」

俺「……!」

し、仕事中に何話してるんだ彼女達は……!

俺「へ、へぇ、かっこよくはないです、へぇ(小者スマイル)」

中学生の痴話みたいな展開だ。もうそういう歳じゃねえから!俺20代後半だから!Bさんもアラサーだろ!

まったく……。



その日は、事あるごとにBさんを意識するようになりました。


おばB「あっ」

俺「おっ」

自動扉が開くと偶然Bさんが対面に。50センチ以下の距離です。

俺「~~~♪(突如鳴らすよそよそしい鼻歌」

おばB「え、えーと、次はたまねぎだったかな~~~!(白々しい声のボリューム」

違うでしょ!

好きって言われたから好きになっちゃったみたいな、そんな歳じゃないでしょ!もっと大人のCOOLな対応をしようよ!

Bさん3歳の娘さんいるでしょ!旦那さんの稼ぎが少ないと茶化しながらも、自分も働いて娘さんのために貯金してる良いお母さんでしょ!!!カッコイイのはBさんでしょ!

そういうのじゃないでしょ!むず痒いから止めよう!甘酸っぱいの止めよう!



(さすがにそういう歳じゃないので、翌日には元に戻ってました)

2014年第7週「イヤーマフラー」

 上司と相部屋、という特殊な環境で生活していて悟った。

 「騒音をなんとかしないといけない」

 そこで買ったのがコレです。

 上司と起床時間が1時間ほど違うので「まだ寝たいのに物音がする」ときが多々あります。また、「えっ!?ンン~~ッ?」と疑問形のイビキをかく特殊な上司だったので、仕事したいとき集中しづらい。

 そんなときコイツが役立ちます。

 NRR(騒音減衰評価値)=30dB。Amazonの同価格帯ではコスパ高いタイプです。
 元々、チェーンソーで工材を切るときに鼓膜を守る道具なので、遮音性は良いです。家の外で工事してる騒音もまるまるカットしてくれます。

 昔、音が全く響かない「無響室」に入った経験がありますが、そのときの「無音」と同じような環境が作れます。静かな部屋でも「サーッ」と環境音が聞こえたりしますが、そういうのもごっそりカットしてくれます。

 静かな環境が欲しい人にはお手軽な一品。

2014年第6週「書けないこと(フラグ」

 仕事してると「書きたいけど書けない!」と悶えることが多いです。

 やはり俺もひとりの社会人であり会社人……企業秘密に触れるようなことはかけません。


 例えば、俺は12月中に脱走したんですよ。

 脱走。

 1週間ぐらいホームレスしてました。

 すごく衝動的な行動だったので「なんで脱走したの?」と聞かれると「いや……まぁ……ハハハ」とお茶濁しすることになってしまうんですが。ひとつ挙げるとするなら「周囲の期待が大きくなったから」です。入社して1ヶ月も経ってないのに「幹部の席を用意してる」と社長に言ってもらったり、なんか新人に任せる仕事じゃないような高度な仕事も舞い込んできました。

 会社人には2パターンあり
1.周囲から褒められたり、期待されたり、報酬が大きくなると張り切るタイプ
2.褒められると萎縮して、引きこもるタイプ

 俺は2の気が強く「イビくんはなんでも出来てすごいね~」なんて言われ始めると「あ~この組織には長くいられないな」と感じるタイプです。これは共感して頂けるか大変疑問な感情ですが、俺は目立つのが嫌なんです。

 そして生来の無鉄砲さを遺憾なく発揮し、脱走しホームレスになってました。ホームレスというと、死ぬかもしれないジョブです。。財布の中2000円ぐらいでしたし。ただ死ぬよりも目立つのが嫌……期待されて厳しい仕事ふられるのが嫌……これはどう考えても感情の優先順位間違ってますね。フツーの会社人として人並みに仕事ができればそれで良かったんですが、どうしてこうなったんでしょう。

 12月の大阪は寒かったです。

 家なき子だから寝る場所に困ります。1日目は大阪駅周辺のマックで暖を取りましたが「捜索されて捕まるのめんどいから大阪脱出しよう」と奈良へ向かいました。100キロぐらい歩きました。

 県境になるにつれ、暖をとれる施設が少なくなります。2日目は公園のトイレにタオルを敷いて寝ました。熟睡とすると体温が低下して、20分ほどで目が覚めます。また目を瞑ります。それを体力が回復するまで繰り返します。

 「夜は寒いから寝てはいけない」ホームレスでの大切な教訓を得たので、3日目以降は太陽が昇って暖かいときに公園のベンチで寝ました。

 現実に目を向けるとつらい状況しかないので、「歩く」「寝る」ことだけに集中しました。深刻な気分ではなく、散歩を延々と続けている感じでした。ボケーッと周囲を眺めてました。

 ボケーッとするのは好きなので、何の問題もないやと思っていたのですが、転機が訪れました。

 最後の金を振り絞りネカフェに泊まっていたときのこと。久しぶりのTwitterで「ホームレスなーうwwwww」とつぶやき、無料のコーラで腹を満たし、ボケーッとしていたときのことです。

 「いびさんのことは大好きなので、死なないで下さい」

 って言われたんですね。実際はもっと長い文面を頂いたのですが。ハッとさせられるものがありました。

 あれ?もしかして俺、もうちょっと生きなければいけないんじゃね?

 家族と絶縁して天涯孤独になってから、人生の株みたいなものが徐々に下落していって「紙切れ程度の価値しか無い」ぐらいに思っていたふしがありました。だからホームレスになっても大丈夫。死んでも大丈夫。ぜんぜん大丈夫じゃないんですが大丈夫と思ってました。

 しかし、こんな俺のことを大好きと言ってくれる人がいるわけです。猜疑心が強い分、直球な言葉に弱いです。その人が「生きて欲しい」と言ってくれているのだから、もうちょっと俺は頑張れるのかもしれない。なんかやれるのかもしれない。

 脱走も突発的だったので、復帰も突発的でした。

 周りの人に平謝りして「だめでもともと」でもう一度働かせて欲しいと頼んだら、暖かく迎え入れて頂けました。現在も無事、朝「出社するのダルいなー」と起きない心と重たい身体をひきずりながら働いております。

 ホームレスになろうが、一生貧乏で惨めに死のうが「その程度で俺の人生は揺るがない」と考えています。揺らぐとしたら、価値観が変わってほしくない方向に変わったときです。

 今回の件は周りに多大なご迷惑をお掛けして申し訳なく、萎縮しています。ですが、ちょっと良い方向に価値観が変わりました。生きてて良かったです。