2014年第2週「イボ痔、潰しました」

 立ち仕事でイボ痔になるなんて思いませんでした。

 去年も発症していたんですが、今度はまた”別の子”が生まれました。

 イボ痔童貞・処女の皆様にご説明すると、イボ痔にも色々あって、クリトリスみたいな小ぶりな子や、キンタマみたいなでっかい子もいます。例え方がちょっと下品ですが下品な話なのでいいのです。中身は行き場を失った血液です。

 今回は大きめの子でした。ハチに刺された後みたいなサイズで、コリコリしてました。触っても痛くないけど、ケツと擦れると痛いです。つまり常時痛いです。最後には歩くのが苦行になります。

 前回は馬油を塗ることで難を逃れましたが、今回は立ち仕事してる最中に限界が来ました。せっせときゅうりをかっぱ巻きサイズに縦斬りする、その微振動ですら耐えられなくなり

「……トイレ行ってきます」

 トイレまでの道のりが長かった。ケツ同士が擦れないように歩かなきゃいけない。ケツ同士はどうしても擦れる。創造主は人間がイボ痔になることを想定していなかった。

 個室に篭もり、イボ痔を確認。


 ……これ、潰せるんじゃないか?

 悪魔のような発想が頭をよぎった。ニキビのように指でギュッとすればにゅるんっと中身が出るんじゃないか?つーかもう耐えられない。この子を抱えて仕事をするのはもう無理。

 てことで、ギュッとしてみた。

 「あっ」

 地肌からガムテープを剥がすような一瞬の痛覚とともに、イボ痔の感触がなくなった。イボ痔潰れた。潰せるんだイボ痔……。

 手になんか付いた。見たら真っ赤だった。血だった。

 そっとおしりを拭いてみた。トイレットペーパーが真っ赤に染まった。

 股間からこんなに血が出るのは初めてだ。今夜は赤飯だ。

0 件のコメント :

コメントを投稿